ナルシスト大西洋紀行:「9/11メモリアルミュージアム」

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5月21日から一般公開が始まった、9/11メモリアルミュージアム。私も行ってきました。

結論から申し上げますと、非常におすすめです。入館料約2500円と決して安くはありませんが、館内はかなり充実しておりました。かれこれ4時間はいたかなぁ。

ノースタワー、サウスタワーの様子をつたえるセクションに分かれています。また、短い映画上映、実際の現場から持ってきたがれきを使ったアート作品の展示、犠牲者の方々を紹介するブースなどがありました。

また、飛行機がハイジャックされた事が発覚した時に、機内から家族に電話をしたスチュワーデスの電話メッセージが実際に聞けたり、ハイジャック犯が事件の何年か前にアフガニスタンからアメリカの航空学校へ送ったメールの内容が見れたりと、かなりリアルな情報が発信されており、重みがありました。
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そしてやはり、どこでも目に入るのが、アメリカの国旗と「America」という言葉。
3.11のスローガンとして使われている、「がんばれ日本!」の、この「日本」とアメリカの「America」では言葉の内部に込められた、「愛国心」の度合いが大きく違うように思いました。もちろん日本人が愛国心のない国民であるとは思いませんが、「America」にはそれ以上の思いが詰まっているような気がします。

私は今まで、この「America」に込められた愛国心・ナショナリズムマインドというのがどうも苦手でした。「我らアメリカ人!アメリカ人が全世界を救う!」と言わんばかりに権力拡大を進める外交政策にどうも納得がいかず、「マスフェスト・デスティニー?は?」と思っていました。正直、ちょっとぐらいアメリカも復讐を受けるべきだとまで思っていました。

9/11を境に、EU諸国とアメリカの関係も変わったと論じる学者も多く、私もそのトピックに関してエッセイを書いたことがあります。私がヨーロッパ寄りの考えを持つようになったのは、そんな事がきっかけでした。EUの事を評価する教授・生徒に囲まれてきたので、仕方ないといえば仕方ないのかもしれませんが・・

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ちょうど旅に出る前に、そんな話をある教授にしたところ、「せえけどね、過去にヨーロッパ諸国がした事を考えてみれば、今アメリカがしている事なんてたいした事だと僕は思いません」と言われました。なるほど・・そういう見方もあったかと。

このミュージアムを訪ね、犠牲者の方々の写真を見ながら、攻撃(復讐)の犠牲になったのは何の罪もない市民であった事、それを改めて実感し、自分が今まで抱いていた感情を少し恥ずかしく思いました。やっぱり起こるべき事ではなかったのだと。

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陰謀説もある中で、「一体彼らはどんな立場をとって、9/11を”メモリー”として残していくんだろう?」という事にすっごく興味がありました。予想通り、「America」という言葉が非常に目につきましたが、思った以上に中立な立場で発信しているなぁというのが、私の印象です。

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日本人の方が寄付された、こんな素敵なキルトも展示されていました。キルトって温かみがありますね。

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もう同じ事が二度と起こらないように。どんな人でも、誰かにとっては「大切な人」。

平和学習・アメリカ嫌悪に対する反省学習はまだまだ続きます。



by Yoku1210 | 2014-06-11 18:51 | 旅行 | Comments(0)