ナルシスト大西洋紀行:「Little Italy」
2014年 06月 12日
かなり商業的な雰囲気が漂っており、正直がっかりでした。友人から「行ってみるだけ行ってみな。かなり微妙やけど。俺は嫌い」と言われていましたが、大当たり(苦笑)
1800年後半から1900年前半にかけて始まった、イタリア人の国外移住。ピーク時には、4分の1のイタリア人がイタリアを離れたそうです。それを知った時、私は何だかすごくショックを受けたのを覚えています。シチリアを始め、南イタリア出身の人が多くアメリカへと移住しました。何年かすれば帰ってくるつもりの人が多かったようですが、それから第一次・二次世界大戦が始まり、そのままアメリカに留まったイタリア人が多くいます。
私の住む、ここフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州はオーストリアとスロベニアの国境に非常に近く、今までに異なる国家や民族から支配を受けてきた歴史があります。第二次世界大戦終了後は、ほんの少しの期間ですが、州都トリエステ周辺はユーゴスラビアの支配下にありました。政治が不安定な事から、その時期に多くの人が国外へ移住しました。多かったのがカナダ、オーストラリアだそうです。なんと上海にも移住した人たちがいると知ったときは、びっくりしました。そんな事から、ウーディネ大学はカナダの大学と交換留学制度を提携していたりします。
ボストンにも小さなイタリアタウンがあるのですけどね、そこはすっごく可愛かったです。コーヒーは美味しくなかったけれど・・。歩いていると、友人が肉屋を発見。そこの肉屋は、今ではイタリアでもなかなか見られない、昔の方法で肉をさばいて販売しているお店でした。彼もすっごくびっくりしていました。祖国を思う気持ち、伝統を大切にしたいと思う気持ち、それが伝わってきて嬉しかったと同時に、少し切なさを覚えました。
NYでもボストンでも、イタリアの食材はなんっっでも手に入ります。NYを始め、ニュージャージー州に多くのイタリア系アメリカ人が住んでいるというのも理由にあるのでしょうね。なんたってミラノから8時間で着くもんなぁ(風向きによるけれど)
ネギと生姜を、「いい加減にしなさい!」と誰かに怒られるほどにたっぷり入れて、ズルッとすすりたいです。
Little Italyの次は、お隣にくっついている、China Townへレッツゴーです
by Yoku1210
| 2014-06-12 03:20
| 旅行
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