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ポルトガルには、「ファド」という民族音楽があります。
語源は、ラテン語の「Fatum=宿命」という言葉からきているのではないかと
言われているそうです。

リズボアの「Alfama(アルファマ)」というリズボアで
最も古い地区で今も歌い継がれているファド。
1775年に大地震に見舞われたリズボアですが、
アルファマ地区は被害の少ない地域だったそうで、
今も歴史建造物や狭い路地、
ファドの聴けるレストランやバーが密集しています。
ちなみに、ポルトガル大航海時代にアフリカから奴隷として連れてこられた人々が
住み着いた場所もここ、アルファマだったそうです。

音楽のスタイルは、大航海時代に進出したアフリカや南アメリカでの
影響も受けているという説もあるようですが、
一般に広まったのは1800年代後半からのよう。

リズボアの下級階層の日常生活を歌で表現し、酒場や歓楽街で歌ってきたそうです。
有名な歌手の中には、売春婦も多かったそうな。

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私もバーに座ってファドの路上パフォーマンスを楽しみました。


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聴いていると、「憂鬱な、メランコリックな」という形容詞がまっさきに浮かびました。
ありとあらゆる「情」がにじみ出ているようなサウンド。
歌詞がわからなかったのが残念ですが・・・。

戦後、独裁政権時代には文化政策の一部として
政権のバックアップを受け、その後一時衰退もしたようですが、
反独裁政権側からファドの復興を希望する声が上がり、
彼らが直々に歌詞を作り、(おそらく政権崩壊後)
政府と無関係であることを証明した結果
再び人々の関心を集めるようになったとファド博物館の職員が話してくれました。

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一日歩き回りながら、非日常の建物や人々、街の色に街の匂い、
街の光に街の音にと、いろんなものに刺激を受け・・・。
と同時に、それとは対照的な存在である「ローマの日常」がたまに頭を過ぎって、
メランコリックではなくとも、物思いに老けていた私。
ポルト(ポルトガルの町)産のワインを頂きながら、どんどん老けていく私(笑)

文化って何なんだろう~って考えていたんです。
文化ときくと、祖先が育んだ生活様式や価値観など
物質的なもの、精神的なものを
「守っていく、受け継いでいく」
そういうイメージが湧きますが、
ただただ金稼ぎの「ツール」になっていたり、
「国策」として利用されて偏った意味合いを持ってしまったり・・・。

国が誇る文化と考えられているものもあれば、
特定の地域のみで認識されているものもあるわけで・・・。
文化を受け継いでいこうとする主人公だって様々。
あるときは貴族が主人公になって、あるときは農民が主人公になって。
もしかすると、その双方の文化が衝突するかもしれない・・・。

「文化外交」という言葉が頻繁に使われるようになり、
文化が持つソフトパワーの影響力が随分と注目されているように思いますが、
文化のあり方を多面的に捉える事も大切だなと思います。

自分のまとまった意見がうまく言えないのですが、
Fadoを聴きながら、社会に見過ごされがちな弱い立場にいる人たちが
自分たちの存在や感情を何かの形で表現していくこと、
それが社会を何らかの形で動かしていくことは素晴らしいことだなと思いました。

自分に与えられた「Fado(運命)」の中で
日々を営んでいく、皆で歌いながら踊りながら乗り越えていく、
そんなところから「本当のエネルギー」って生まれるのかもしれません。
痛みを味わった人だからこそ生み出せるエネルギーって
あると思うのです。
それも「文化」かなぁ・・・?

ワインもなくなったので帰りましょうか。

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by Yoku1210 | 2015-11-30 06:40 | 日常 | Comments(0)

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久々の弾丸旅・・・
行き先は・・・
「ポルトガルの首都、リズボン!」。
ポルトガル語で「リズボア」というようです。

タイトルのとおり、リズボアにぞっこんに惚れて帰ってきました。

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「私、一体どこ来たんやろか・・・?!」
と滞在中に何度自分にたずねたことか・・・。

同じヨーロッパ大陸にある街だとは思えないぐらい、
何から何まで違いました。

ジブリの世界に迷い込んだような錯覚・・・
明らかに「錯覚どまり」ですが。(苦笑)

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この川が大西洋に繋がっていて、
ここをず~~っと泳いでいけば、日本の裏側にあるブラジルにたどりつくんだ・・・
それを思うだけで、私はもう胸がいっぱいでした。


リズボンの街中で、日本で出会った知り合いにばったり!なんてハプニングもあり・・・。
お互い「なんでいるんですか?!」って。

地球はやっぱり丸いから、どこかで繋がっているんですね。
地も人も。

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リズボアも青空が似合う街でした。

私たちは空でも繋がってる。
ローマも日本もリズボアも。

青空見上げながらそんな事思うと、
自然と「La vita' e' bella....」
そう口にしている自分がいました。
そう実感できる事は、自然が与えてくれる「恵」そのもの。
理由は分からないけれど、青空見るだけで
「La vita' e' bella....」
そう思える瞬間がどれだけパワーを与えてくれることか・・・。
理屈はいらない、この瞬間は感じるままにまっすぐに。
無性に「La vita' e' bella」と思えてくる気持ちにまっすぐに。

みんな繋がってるなぁ。

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by Yoku1210 | 2015-11-25 06:44 | 日常 | Comments(4)

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今日の郵便局での出来事・・・。

急いでランチを済ませ、近所の郵便局にいくと・・・。

従業員2名・・・彼らにチャチャをいれる従業員3名・・・
3名に、「すいませんが、あなたたちは窓口で我々の相手してくれないんですか?」
と聞くと、「No no. 私ら、朝働いたから」。

それならな、ちゃっちゃと家帰れ!!!
お願いだからほかのスタッフにチャチャいれて
彼らの仕事を邪魔する事はせんといてくれ・・・・。

結局待ってても拉致あかないと思い、仕事に戻りました。

仕事が終わって戻ると・・・
状態はほぼ同じ。

とにかくのろい、仕事以上に私語が目立つ・・・
お客もお客、イタリア人ってなんせ話すの好きですから
どこでもかんでも身の上話しまくります。

娘がええ年こいて結婚する気配なし、
それでも変な男に連れていかれるぐらいならこのままでええんじゃないか、
そんな話をえんっえんとしています。

もう・・・ジョヴァンニでもジョバンナでもええけど、ちょっとぐらい仕事せえや!!!

挙げ句の果てに、小包用の箱は売り切れ、
売り切れっつーか、元から用意ないくせに!!
と思いながら店に買いに走りまた時間のロス。

ジョヴァンニの話で客と盛り上がってた従業員に1つ質問され、
「え?」と戸惑っていると、「この子が作り話してきた」と言われる始末。
「カードで払っていいですか?」と聞くと、
「ほんまはあかんけど、しゃあない、特別に許可するわ」。
ありがとうなぁほんまに!!!!(呆)
レシート出しながら、携帯で家族と電話を始めるこの従業員・・・。

なんだろうな、私は別に日本のサービスがスタンダードだとは
個人的には思っていないですし、
あれはあれでやりすぎじゃないかと思っています。
別に24時間窓口が開いていることを期待もしていなければ、
残業してもらうことを期待しているわけでもないです。

自分が朝働いてシフトが終わったのならそれでもいい、
彼らに窓口に出てこいや!と言う気はありませんが、これだけお客が待っている
のをまじまじと目にしながら、働く従業員2人にチャチャをいれ続け
従業員もそれにのってジョヴァンニの話で盛り上がる。
離婚話で盛り上がる。
おしゃべりだってほどほどに楽しんでくれて大いに結構ですが、
「あんたらホンマに度過ぎてるわ!!!」と思うことが
ローマにきて多々あります。

その上、言い訳の塊のような会話を聞いていると、
ほんまに吐きそうになります。
ほんっまに吐き気を催します。

家族を大事にするイタリアの文化が大好きですし、
意味深にフレキシブルなところも、予期せぬおしゃべり大会だって大好き。
せえけどね、もう少しプライベートと仕事の区別をつけるべき。

私にレシート渡しながら、「今朝、人参買った」って話しないでくれ・・・
もう少し客へのリスペクト、PER FAVORE!!!!

今日はホンマに腹たちました!!


by Yoku1210 | 2015-11-20 07:07 | 日常 | Comments(6)

Solidarieta'

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ローマで暮らすようになり、数百メートル歩けば、
路上で生活する人がぽつぽついる、そんな生活になりました。
決して治安の悪いエリアではないのですが、これがローマの現実。

「私は私、彼は彼」とその場を通り過ぎさるしかないものの、
心には重たい何かがずっしり残ります。
格差って何?
この問題は「運命」の一言で片付けて言い問題?
一体私には何ができるんだろう?
いっこうに答えが出ないまま、フラストレーションを抱えながら過ごす日々。

その一方で、自分の私生活のなんでもないことに心揺さぶられ
不安になったりと、いつしか自分の事に精一杯になってしまっているところもあり・・・。

と、出口のない迷路の中でぐるぐると迷い込んでいた時に
知り合いがボランティアをしている話を聞きつけ、私も週に一回、
本当に数時間ですが行くようになりました。まだ3回しか行っていませんが・・・。
簡単にいうと、「炊き出し」。

炊き出しといっても、ただただ飯を作って、
与えて終わり、ではありません。

路上で暮らす人、仕事のない人、
自分とは全く違った暮らしを営む人にどんな風に接していけばいいかな?
どんな気持ちで活動でしていけばいいかな?
そんなことを皆で話し合います。

「一人一人が宝物。人の価値に順位なんてつけられない」
私が活動の中で一番強く感じるようになったこと・・・。

ね、普段は社会に無視されて、汚れもの扱いされる人も
私たちとなにも変わらないんだって。
一人一人がかけがえのない存在なんだ、
私たちは共にローマに暮らす仲間なんだって。
産声を上げこの世に誕生し、
皆に大切に大切に抱きしめてもらってきた日々があったんだって。

「団結・solidarity」
はこういう気持ちの共有から生まれるんじゃないかなって思います。
ローカルに、小さなコミュニティからその輪が広がっていくんじゃないかなと。

今回のパリのテロのことも、既にいろいろな意見がメディアで飛び交っていますが
私が一番驚いたのは、このニュースがここまで世界中のメディアの注目を集め、
パリが「世界の悲劇のヒロイン」のような扱いを受けていること。

今回起こったことは確かに悲劇そのものですし、テロは許されてはいけない行為。

その一方で、パリだからとここまで注目を集め、
中東やアフリカの戦地で起こる事件は「既に戦地」という我々の認識が作用してか
大規模の死者を出してもここまでメディアの注目を受けない。

「この格差がテロを生み出すのではないか?」
そう意見している人がいました。もしかするとそれは一理あるのかもしれません。

「marginalisedされている人、(社会から)無視された人」
に目を向けることを忘れてはないけない、
今回のパリの事件は、ちょうど炊き出し活動でも感じていた
そんな気持ちを確かにしました。
「(社会からの)排除/exclusion」という行為は、結果的に
必ず争いを引き起こしますからね・・・。

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by Yoku1210 | 2015-11-16 06:19 | 日常 | Comments(0)

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よく「ランニングなんてよくするなぁ。何が楽しいん?」と聞かれます。
た・・・たのしい・・・
う、う~ん・・・
ポルチーニを食べる「楽しさ、美味しさ、幸せ」とはまた違うけれど、
別種の「楽しさ」でしょうか。

一番の理由は、「食べ過ぎだから、動かないとやってられない」
というとの、「頭をすっきりさせたい」からです。

仕事でくたくたになって帰宅し、「今日はやめておこうかなぁ・・・」と
思っても、いざ着替えて走り出すと、頭の中がすっきりしていくのを感じます。
「まっいっか!」そう思えてくるのです。
大丈夫、どうにかなるって。

帰りしな、ちょうどウォークマンから流れた曲は
6年前レッチェに留学していた頃によく聞いていた曲。
あの時の感覚が一瞬にして蘇りました。

と同時に、あの日々は二度と戻ってこないんだ、
今私がレッチェに戻ったとしても、6年前のレッチェじゃない、
6年前の私じゃないって。
だからこそ、今を大事にしよう、こうして過ごせるローマでの日々を大事にしよう、
そんな気持ちに、自分自身が元気づけられて帰宅しました。
仕事の事も、前回の記事に関する悩みなんかも完全無視。(笑)
そんなものは、ランニング中の汗とともにどこかに吹き飛んでいったぜ。

な~んて言いながら、帰宅して、シャワー浴びて
どっと疲れが吹き出すと、今日はこんなことあったなぁ、あんなこともあったなぁと
一日のドラマのスライドショーが始まります、in my head。

最近、「どうしよう・・・やってみようかな・・・う~ん・・・」
と悩む事があり、っていうてもまっったくたいした悩みでもなんでもないのですが
なんとなくためらってしまっている自分がいて・・・。

すると、どこからか、「やらないで後悔するなら、やって後悔する方がまし!!」
とぶっとい声で私に言う「もう一人の私」がいて。
そうやって今まで奮い立たせてきたやんかって。

「今日」という日は二度とやってこないけれど、
「今日」から得た学びだって失敗だって、喜びも悲しみも
自分の心の持ち方で、大きな大きな「明日の糧」になるんだ、
だからこそ、前を向いていこうぜ、こうして過ごせるローマでの日々を大事にしよう、
そう思いました。

と、無性に前向きな火曜日の夜。

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by Yoku1210 | 2015-11-11 05:46 | 日常 | Comments(0)

Io e Italia

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最近の悩みは、「イタリアと自分の関係性」・・・。
「は?」って感じですよね。

愛するイタリアの嫌なところがいろいろ見えてきて切ない・・・。
ほかの方からすれば、どうっっでもいいような事をこの週末は考えすぎて
めっちゃ疲れました。(笑)

「南びいき、ポモドーロびいき」の許容範囲をこえる
日々のドラマに「ヴぇえぇぇぇ・・・・」と少しへたばっております。

って毎日めちゃ平和なんですけどね・・・。
自分がいちいちドラマ仕立てにしすぎなんでしょうか。


ねぇ、でもやっぱり日々のドラマは、どうにかこうにか
「明日への糧」にしていかないと。
いちいち目くじら立てても仕方がないし、私の基準はあくまでも
私の基準であって、「ペニンシュラ(イタリア)の基準」ではありませんからね。
自分の考えだけを主張しても、何の解決にもつながらないし。
イタリア人の知人にそんな話をしたら、
「あんなそういう時は、"siyouganai!!"ておもたらええんやで。それしかないから!
怒ってもしゃあないで!!」と言われました。
ほんまにそのとおりやなぁ。

また一週間、上を向いて。ローマのでっかい青空見上げて頑張るぜ!!
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by Yoku1210 | 2015-11-09 02:38 | 日常 | Comments(0)

嗚呼, La Vita

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ローマにやってきて、ちょうど3ヶ月が過ぎました。
早かった・・・
はっっやかった・・・。

「人生」って本当~~~に不思議ですね。
数ヶ月前までは「存在」すら知らなかった人が
急に自分の日々の「ドラマ」の主人公となったり、
日々にスパイスを与えてくれたり、笑顔やあったか~い気持ちを運んでくれる
大切な存在になったり・・・。

ってべつに、「運命の人に出会った」とか、そういうくだりでは
全くないのですが(笑)、不思議だな~と思うのです。

今、私はローマで新しい出会いばかりに囲まれて過ごしていますし、
この3ヶ月をこんなにも楽しくて充実した日々にしてくれたのは
全て彼らのおかげ。もちろん、旧友との再会も大切な時間ではあるけれど。

不思議な3ヶ月でした。

ある意味、すべてが「初めて」、すべてが「キラキラの(?)一年生」状態で
そういう意味では、本当にわけわからへんだ!!
とにかく突っ走った、そんな感触です。

その一方で、やっぱりイタリアの好きなところは、自分がどれだけ
突っ走ろうと、どれだけ「わけわからん!」と言ってもそのまま。
バールでの「おはようございます」のひとコマ、
シニョ~ラの「良い一日を!」の一声、なつっこいイタリア人の温かさに
優しさを分けてもらっているのは、レッチェにいた時も、ウ~ディネにいた時も、
そしてローマにきてからも変わっていません。

ある意味、すごく変化を遂げた自分?生活?がある一方で、
全く変わってない自分?イタリア?があるような感じ。

ボーーーーーッとビール飲みながら
「不思議やわ~・・・・」
と物思いにふける土曜の夜です。



by Yoku1210 | 2015-11-01 05:26 | 日常 | Comments(3)