オランダプチ遠征4:大のおすすめ、ゴーダ聖ヤンス教会
2013年 11月 09日
エラスムスは、15世紀に世俗化したローマ教会に支配される市民を見て、これはおかしいのではないかと批判を始めた人物の一人。結局彼は宗教改革者とはならなかったものの、オランダでの宗教改革に多大な影響を与えた人物の一人です。
15~17世紀はルターをはじめ、多くの知識人、芸術人がローマ教会、聖書に疑問に疑問を持ち始め、ヒューマニズムが盛んになり、ルネサンス、啓蒙思想運動、近代化、フランス革命、産業革命とその後のヨーロッパに大きく影響を与えることになります。これらの過去なしに、今われがわれが見るヨーロッパ、いや世界は存在しなかったでしょう。
「人間がより人間らしく生きること」を希求したエラスムスの考えは、宗教改革での激しい戦いをを経て、オランダがプロテスタントの国になったことにも大きく反映していると思います。この思想は、売春の合法化、ドラッグの合法化、移民を積極的に受け入れる姿勢、これらから感じられる「自由、寛容、平等」を重んじるオランダの社会形成の基盤になったのではないでしょうか。
教会の中には、かなりの数のステンドグラスが飾られているのですが、本当にダイナミックで素晴らしかった!
第二次世界大戦中には、多くの芸術作品がドイツに奪われたそうですが、どうしてもステンドグラスを守りたかった市民が、チーズ工場に避難させたそうです。そのおかげで、すべてのステンドグラスが奪われずに済んだそうな。
第二次世界大戦中には、多くの芸術作品がドイツに奪われたそうですが、どうしてもステンドグラスを守りたかった市民が、チーズ工場に避難させたそうです。そのおかげで、すべてのステンドグラスが奪われずに済んだそうな。
教会建設中の様子。この教会、骨組みが十字架の形をしています。
床には、当時の裕福だった人たちが埋葬されていて、彼らの名前が彫られています。
あーーおもしろかった。受付のおばさんもとっても親切で、いろいろと話をしてくれました。日本語ガイドも置いてあるので、機会があればぜひ行ってみてください。
エラスムス
この後、ゴーダ美術館にも行きましたが、そちらはまぁまぁやったので、あえて省きたいと思います。
帰り道、素敵なお店を発見して物欲爆発。素敵なお店っていうか、観光案内所やったんですがチーズ味見させてもらったら、むっちゃおいしいし、いろいろ可愛い物が目に入ってきて・・・
結局・・・
移動の際に一番荷物になる、そして厄介なマグカップを買ってしまった・・移動するから物は増やしたらあかん・・って分かっていながらも「これで毎朝カフェラテ飲めたら・・たぶんめっちゃ幸せやと思う」ってエラスムスか誰かが言っているような気がして、「ええい、いってしまえ!」と購入決定。その上、「このボールでスープとか飲みながら、家族とゴーダに思いを馳せられたら幸せやと思う」って、これまたエラスムスか誰かが言っているような気がして、母への土産、決定!
なおかつ、ゴーダ産のビール、チーズ2種類、くだらんチーズ削りまで買ってしまって、「誰よりもバレバレの観光客」になってしまったのでした。My ゴーダマグカップ、ベタ惚れしてます
さぁさぁ、ロッテルダムへ戻りましょう
冷え込みがきつくなってきたGroningen。来週はむちゃくちゃ忙しくなりそうなので、既に胃が痛いけど頑張ります!根性一発!よい週末をお過ごしください♪♪
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by Yoku1210
| 2013-11-09 01:35
| オランダ
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グループワーク
2013年 11月 07日
今週からまた、学校が始まりました。早速山積みの課題。
課題といっても、グループワークがほとんど。プレゼンテーションが中心です。それぞれのプレゼンテーションを異なるメンバーとするため、どのプレゼンを誰とするかで皆めちゃくちゃ混乱。
とりえあえず、タイムマネージメントを心がけて、1つずつやっつけていくしかありません。
イギリスの大学時代では、グルーワークはほとんどなかったので、こういう機会をもらえて感謝しています。特にプレゼンテーションは自分の苦手なものでもあるので、数をこなして慣れていきたいと思っています。
が、グルーワーク、皆それぞれ自分のスタイルがあるわけで、どこかで妥協しないと一緒に作業はできないわけです。
あるグループワークのパートナーである男の子、彼とはすごく仲良くて大好きな仲間なのですが、なんていうかスタイルが全然違うわけで。
集まろう集まろうと言うわりに、自分は何の準備もしてこないんですよ。今日も集まって、私は「00がいいと思う」と資料を見せて提案したわけです。
その資料は事前に彼にも送ってあったんです。それも読んでこなかったうえ、課題のルールをしっかり理解していない(授業中話を聞いてなかった)、その上、「この資料、あんまおもしろくない、他のがいい」て言うてくるんです。
「あんな、私もこのトピックがとりわけ興味深くないのはわかってるで。せやけど、たった800字で意見をまとめやなあかんし、論議できるトピックじゃないとあかんのやで。いろいろ探したけど、ほとんどが論議しずらい記事ばっか。せやから私はこれを選んだ。そもそも時間もない。君が他に論議したいトピックがあるのであれば、それをまず私に送ってくれ。そうじゃないと、集まる意味がない!!」
と多少汗ばみながら彼に言いました。
「今日も全然進まなかったね」て言うから、「だってお前が何も準備してないからやないか!!ボケ!!ナス!!なんで私が責められやなあかんねん!!ボケ!ナス!」と言いたい気持ちをなんとかおさえて、「ごめん、人に会うから行くわ」と嘘をついてその場を去ったのでした。
この課題、全くたいしたものでもないからそんな時間費やしてる暇ないんですよ。面白みとかもうどうでもいいから、さっさと書こうや!!というのが私の意見。
1日24時間という時間を平等に与えられた中で、何とか全てをこなしていかなきゃいけないから、意味のない話し合いに行っている暇はない!それなら私はゴーダについての記事を書きたい!!オランダ語の単語を覚えたい!!
あーーー久々にキレそうやったわとりえあず、彼が資料を送ってくるまでは話し合いは断ります。
でも学生はまだまだ甘いですよね。友達を選べるから。仕事ともなれば、相手は選べません。その中でうま~くやっていかないといけないわけで。
なのでこういう機会も、長い目で見れば良い勉強・・という事で今晩は一人で一発ビールをかまして、また明日の風に身をまかせたいと思います。
愚痴、失礼しました~~~~~~~
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by Yoku1210
| 2013-11-07 03:42
| ちょっと言わせて
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オランダプチ遠征3:ゴーダの秋
2013年 11月 05日
おはようございます昨日のレクチャーでお会いした、わんぱくおばあさんから「ゴーダにある教会のステンドグラスは素晴らしいからぜひ行ってこいや!!」とアドバイスを頂き、ゴーダ遠征が決まったのでした。
嘘くさい地図を見ていただけるとお分かりかと思いますが、宿泊先のロッテルダムからゴーダまでは電車で約20分。
刑務所のようなホステルでの寝心地はまぁまぁやったんですが、朝7時過ぎに起きて、料金に含まれている朝食をいただいて準備。(トーストの横には、バター、ジャム、ピーナッツバター、そしてチョコスプレーが置いてありました)
ゴーダといえば、「ゴーダチーズ」。オランダに行くと決まってから、ゴーダという町が存在する事を知り、ぜひ訪れたいと思っていたのです。
電線ではなく、チーズがぶらさがってます。ブラブラ
朝のマーケット。9時に到着したもんで、人通りも疎らでした。
こういう日常に一コマ、めっちゃ好きやわぁちょっと眠そうな、でも「やっと土曜日」とホッとした顔で買い物している人の姿みると、彼らの日常を垣間見ている気分になるんですなぁ。
旅(遠征)の中で一番大事にしたいのは、こういうところかも。「またがんばろ!」って思える。
ホステルでも食べたくせに、ここでも朝食。マーケットで買ったタルトとカフェオレ
オランダにはAlbert Heijnというチェーンのスーパーがあるんですが、ここでカフェオレやエスプレッソが1ユーロで買えるんです。しかもわりと美味しい。というわけで、カフェオレを求めてAlbert Heijnに入ったら、マシーンが見当たらない・・仕方ないので、ぶどう4粒試食して店出ましたゴーダまで来て何しとん・・ていう話なんですが。
教会もまだ開いていないので、周辺をぶらぶら。
秋ですわ~!朝の雨で少し湿った地面と、この、なんとも言えない秋の匂い。
来てよかった!と到着して1時間も経たないうちに思った、深みに欠ける、単純な旅人Y。
なんと表現していいのかわかりませんが、すっごく良かった。またがんばろ!って。旅はたくさんのエネルギーを与えてくれます。
お日様ができました。
では教会に行きましょう・・・
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今週からまたガクンと気温が下がってきました。そろそろコートを出す時期ですな・・・
それにしても、ヒートテック最高。ヌクヌクホカホカ
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by Yoku1210
| 2013-11-05 18:11
| オランダ
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オランダプチ遠征2:Dan Haag午後の部
2013年 11月 03日
サンドウィッチも食べ終わり、中心地に戻ってきたので、本格的観光開始
まずは、オランダ議会、スターテン・ヘネラールの議事堂。
このビネンホフというエリアには総理府や国会、総務省があります。
1200年代に建てられたようで、確かに立派な建物ではあるのですが・・正直なところ、ここが首都機能を担う政治の中心地ですか・・?と疑ってしまいたくなるような、威厳の感じられない場所でした。何も悪い事じゃないと思うんですけどね、「え、ほんまに・・・ここが・・?」とちょっと思ってしまいました。中に入れなかったから余計かな。
まぁでも、クラスメイトいわく、首相もチャリで通勤する事があるらしいんで・・外出たすぐのところで、フライドポテト売ってる車あったし・・・関係ないか。
秋満開
次はハーグ歴史博物館へ。
なんだっけな、詳しい事忘れましたが、海が近い事、街周辺に森林が多くあった事など、地理的要素が後に政治の中心地となる大きなきっかけだったようです。
現代のオランダを象徴するような一枚。「多民族主義」を訴える若者(全員オランダ人)がラップミュージックを作ったそうな。ビートが妙に性に合ったようで、イヤホンを耳にあてて、3回ぐらいリピートしてしまった・・チェケラッ
そんなオランダも、9・11の後、状況は大きく変わったそうです。その事について今月末にエッセイを書くのですが、どんな方向で書くべきなのか、まだアイデアが浮かんでいません。うーむ・・・
多くの国際機関が存在するハーグ、中でも国際司法裁判所がハーグにあることから「法律の世界首都」なんて呼ばれてもいるそうな。
平和・司法都市となった基礎にあるのは、万国平和会議がここで行われたから。結局第一次世界大戦が始まり、再び会議が行われることはなかったけれど、日本からも記念品が送られたそうで、展示されていました。
ハーグ市立美術館は工事中のため閉鎖中。なんせオランダの美術館や博物館、めちゃくちゃいい値段するんでね・・入場料1000円するところはザラです。私は年間パス持ってるので入りたい放題ですが・・。
こんなちっこい国に約400の博物館・美術館があるそうです。
もう歩きすぎてクッタクタ。ということで、茶でもしばきますか
チャイを注文。そしたらはちみつがべっこで付いてきて、はちみちが大好物の私はめちゃくちゃテンションあがってしまって・・ケーキをチャイの中に落としてしまった・・・><それでも、まだテンションは下がらず、狂ったようにスプーンではちみつを舐めました。汚いぞ、コラコラ。
疲れてる時に糖分摂取すると、頭のてっぺんから足のつまさきまで染み渡りますよね。
ックウウウ
そして今回の遠征のハイライトでもある、「ヨーロッパの将来」についてのゲストレクチャー。ゲストは、南アフリカ共和国の第七代大統領、フレデリック・ウィレム・デクラーク氏と、オランダでもよく知られているジャーナリスト兼教授のカレル・ヴァン・ウォルフレン氏。
デクラーク氏のスピーチは、EUがいかにアフリカへの投資を加速させるべきか、という事を熱弁した内容でした。まぁはっきり言って、宣伝活動。
ただ、私が考えさせられたのは、「西欧 vs それ以外」という世界の在り方はこの先もなかなか変わらないんやろうなぁという事。一日本人として、あまり偉そうな事は言えませんが、植民地化ってやっぱり惨すぎる。自分達の価値や文化、言葉までを、そこに住む人々に押し付けて支配してくなんて。
その一方で、カレル氏のスピーチは、EUの存在を末法から否定する内容でした。この方、実は日本に30年近く住んでいた事もある、日本政治を専門としている方なんです。高校卒業して、インドを通って日本に渡って、ジャーナリストとして活躍したそうです。日本社会を題材に出版された多くの本がベストセラーになったそうで、私もぜひ読んでみたいと思っています。
彼のスピーチの中で、この前のテストで出てきた内容についての話が出てきて、一人でニヤッ(ちなみに間違った回答をした)そして彼の存在を知れた事。やっぱり本を読む事だけが勉強じゃないなぁって改めて思いました。イギリスにいた頃はこういう時間が本当になかったからなぁ・・
そして隣に座っていたおばあさんが話しかけてくれて。この方、娘さんが外交官らしく、日本にも3回も行った事があるそうです。オランダの事いろいろ教えてくれました。50歳にして法学部を卒業したパワフルおばあさん
そしたら、「あさって、私の70歳の誕生日やねん。娘と一緒にニューヨーク行くねん!!」って。
バリ元気ですやん!!!
本当に楽もしい方で、「またこっちの方に来ることがあったら、ぜひうちに遊びにおいで」って住所とメールアドレスをくれました。何でも、娘さんの友人の中国人の女の子が、私が今勉強している事と同じようなコースをオランダで勉強してたらしいんですけど、難しすぎて途中で退学してしまったそうで。
「あんたも大変やと思うけど、外の人間であるあんたやからこそ吸収できる事がたくさんあるし、それは本当に貴重な経験やからね。がんばりなはれ」とエールを頂き、改めて頑張るぞ!と心に誓ったのでした。
ライトアップされた国会にうっとりしながら、ハーグともお別れ。
さすが政府の中心地、お金持ちそうな人多かったです。オランダに来て、始めてルイヴィトンのバック持ってる人見ました。
朝から歩きっぱなしの一日。そんな身体を和らげてくれるのはコノお方しかいないでしょう、ビール最近気づいた事、こっちのビールは一番弱いものでアルコール5%です。日本のビールに比べて強いよね。
ロッテルダムに到着して、一泊1500円のホステルに宿泊。
真っ暗な部屋に、20床のベッドがズラ~ン・・刑務所かと思ったぜ!!!!
おやすみなさい
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by Yoku1210
| 2013-11-03 04:32
| オランダ
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オランダプチ遠征1:Dan Haag
2013年 11月 01日
朝7時半すぎの電車に乗って、まずはハーグへ向かいました。
オランダの首都はアムステルダムですが、政府関係機関はほとんどがハーグにあります。
着いて早々、まずは気になっていたマーケットへ行くことに。バスでブイーン。
バケツやら、
うおやら、(寿司が食べた過ぎて頭が狂いそう)
じゃがいものじゃがじゃが!
ちなみに私、こっちに来て約3ヶ月経ちますが一回もじゃがいも買ったことありません。
ていうどうでもいい情報じゃがいもはサンドウィッチのトッピングにならへんもんなぁ
Groningenから南に下がってくると、より多くの移民を目にします。1960~70年代にかけて、モロッコやトルコから多くの人がオランダにやってきました。オランダの経済成長に大きく貢献したものの、その後状況が悪化し、仕事を失った人も多くいます。そして結局低所得者として取り残されてしまう。それが犯罪なんかにつながっていって、移民=危険みたいなレッテルが張られてしまってるんですな。
マーケットはめっちゃ微妙。どっからやってきたか分からない、偽造物やらやっす~い日用品がずらり。しかもバスも3ユーロ(400円)も払わされて。一時間以内やったら乗り放題ていうから、そのチケットを使って帰りはトラムで帰ることに。
が、が、どこで降りていいかいまいち分からへんし、まぁ適当に身をまかせよう・・と思ってボーッーとしてたら、知らん間に一周してました。(苦笑)私、こういうとこほんっっと適当やからな・・・・><。
ええもんええもん、一人旅やもん、ブイブイいかせてもらうぜ
というわけで、急遽予定変更、歩いて中心街へ戻ることに。なんとなーく道を覚えていたのでね。
紅葉に包まれながら、持ってきたサンドウィッチにかぶりつき・・・
夢中になりすぎて、次はカメラのカバーを落とし・・途中で気がつき来た道を戻っていくとカバーが落ちてました。こういう注意散漫なとこ、本気で直したい。たまに本当に自分に腹がたちます。
ハーグ、当たり前ですけどGroningenよりもずっとか大きいです。
さぁさぁ、それでは中心地に戻りましたので観光を続けましょう・・♪
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by Yoku1210
| 2013-11-01 19:50
| オランダ
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